革底における刻印の種類について

革靴の革底(レザーソール)には、製造者やブランド、仕様を示すためにさまざまな刻印が施されます。刻印は機能だけではなく、靴の価値や個性を高める重要な要素のひとつです。ここでは、革底に使われる代表的な刻印の種類について詳しく説明します。

 


素押し(型押し・エンボス)

 

熱を加えずに、圧力だけで革に凹みをつける刻印方法。

 

特徴

・焼き色や箔なしで、控えめな仕上がり

・革の質感を活かしつつ,さりげなく情報を伝えられ     る

・素材や厚みによって刻印の深さが変わる

・静かな品格やミニマルなデザインにむく

 


焼印(ホットスタンプ)

 

加熱した金属製の版(ロゴや文字が彫られたもの)を革底に押し付けて、焦がしながら刻印する方法。ブランドロゴなどの表示に多く使われます。

 

特徴:

・革に焦げ目が残り、深みがある茶~黒の印象になる。

・加工後も色落ちせず、長く残る耐久性。

・ナチュラルでクラフト感のある仕上がり。

・光沢はないが、素朴で上質な印象を与える。

 

 


金箔押し(箔スタンプ)

 

金属の刻印版に熱と圧力を加え、金箔を革に転写する加工方法。高級感のある装飾やブランド表示に使用。

 

特徴

・光沢があり、視認性・華やかさが抜群

・仕上がりが美しく、高級感を演出

・摩耗により箔が薄れる可能性有(経年劣化)

・箔の種類で金、銀、メタリックカラーなど有