本底の「ドブ」と「糸溝」の機械加工について
弊社では、グッドイヤーウェルト製法およびマッケイ製法における革底の工程として、「ドブ(溝堀り)」と「糸溝」の加工を専用の機械を用いて行っております。
ドブ(溝堀り)の機械加工
グッドイヤーウェルト製法で使用される本底には、裏側からウェルトとの縫いを行うための溝=ドブが必要です。弊社ではこの工程を専用のドブ堀り機により一定の深さと幅を正確に保ちつつ、作業効率と品質の両方を実現しています。安定した仕上がりは、縫製精度や靴全体の耐久性にも大きく貢献します。
糸溝の機械加工
本底の表側(地面と接する面)に施す糸溝も、専用機械で加工しております。マッケイ製法およびグッドイヤー製法のステッチ部分を保護するこの加工は、靴の耐摩耗性と美観を高める重要な工程です。機械加工により、溝の深さ
やラインを均一に整えることが可能で、後の縫製や仕上げ作業がスムーズに行えます。